交通事故に遭ってしまいました 01

交通事故に遭ってしまいました

7月中旬の初夏、仕事で京都を北上中、両脇が畑の一本道を、気持ち良く走っていました。すると突然、反対車線を走っていた車がセンターラインを勢い良く踏み越し、自分の車に突っ込んでくるではないですか。まるで神風特攻隊のように。。。あまりにも突然ながらも、少しスローモーションに感じている一瞬に周りを確認。両脇にはガードレール、(自分の)後方にはバイク、突っ込んでくる車の後ろにも2台ほど連なっている状態。いわゆる、逃げ場の無い状態。一本道で気持ちよく走っていた自分は、少しスピードを加速したところでしたので、やばいとガードレールギリギリまで左に幅寄せしましたが、突っ込んでくる車は減速せず一直線に自分へと向かってきました。「あー、この勢いでは助からないな。」と一瞬あきらめましたが、脳裏で、大学生の息子の進学が浮かんできて、3年前に病気で亡くなった妻を思い浮かべ、

「まだ、(息子の卒業までは)死なれへん!」

と、大声で叫んでいました。そのタイミングで、大激突。想像していた、金属片や突起物が体に突き刺さるイメージや、車に挟まれる状況の最悪のイメージはそこにはありませんでしたが、車はガードレールと(激突してきた)車に挟まる状態で、半分つぶれていましたが、自分の体は、上半身は無傷。足が挟まった状態だっただけで、「まじか、助かった」と胸の内でつぶやき、妻が助けてくれたのだとぼんやりと思って感謝していました。しかし、現実は、挟まっていた足を自力で抜こうとするも、足が動かない。冷静に確認すると、左足は動くが右足が動かない。つぶれた車の間にきれいに挟まってしまい自分では、抜け出せない状況でした。そうこうしていると、近隣住民の方々が声をかけてくれた。

「体は大丈夫ですが、(自力で)足が抜けない状況です。」

と、伝えるが、野次馬の如くひっきりなしに「大丈夫!?」と声かけをされ、正直、答えるのがつらかった。(心配してくれているのはありがたかったのだが。。。)その状況下、体が挟まった状態も、電話はいけると、仕事先、JAF、車のリース会社へ電話をする冷静な自分が。。。しばらくすると、警察や救急隊が駆け付け、悪戦苦闘しながらもジャッキで広げてくれて、上方から引いてもらうように脱出成功。そのまま、救急車へ。救急隊の方々や近隣の方々には感謝しかないと感じながらも、じわりじわり押し寄せてくる右足の激痛。過去に例えようが無い痛みが押し寄せてきた。しかし、これからがつらい時間の始まりでした。すぐ近くの病院へ担ぎ込まれたのもつかの間、MRI撮影してしばらくすると、「こちらの病院では、処置や手術ができません。」との事で再び救急車で搬送も、京都中の病院をたらい回しにあってしまったのだった。。。事故が起こったのがお昼時、それから数時間、最後の砦と呼ばれていた(らしい)病院へ担ぎ込まれたのが18時頃になっていた。(他は全部ダメだったんかい!と心の声)その間も、かつて味わった事が無い痛みが押し寄せてくる。「20時から手術ね。それまで気楽に待っていて下さい。」と声を掛けられるものの、胸の内では、(痛みで気楽になんてできませぬ。。。)痛みを我慢すること2時間近く経過。ようやく手術室へ運ばれ、麻酔の説明、そして注射を受けると、次に意識が戻ったのは、術後の病室の中でした。つづく

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